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鯨は海の哺乳類 (鯨類についての解説を順次掲載いたします。ご期待ください)ABOUT WHALES

鯨には口の中にヒゲ板を持つヒゲクジラ類と、歯を持つハクジラ類の仲間がいます

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ヒゲクジラ類

上あごの下の左右に数百枚並んだヒゲ板を持つ鯨です。餌を採る時には魚やプランクトンの群れを海水ごと口に入れ、大きな舌を使ってヒゲ板の隙間から海水を押し出して餌だけをこしとります。シロナガスクジラ、ナガスクジラ、ザトウクジラ、ミンククジラなど14種が知られています。
(写真はミンククジラを口を正面から見たところ、日本鯨類研究所提供)


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ハクジラ類

口の中にヒゲ板ではなく歯を持つ鯨です。ただし歯の数や生え方は種によって異なり、多いものでは上下左右で200本以上になる種(ハシナガイルカなど)もあれば、まったく萌出しない種(オウギハクジラの雌など)もあります。餌を採る時には、魚やイカを基本的には1匹ずつ捕まえて飲み込みます。ハクジラの仲間は現在世界で72種類が知られ、最大の種はマッコウクジラで、シャチ(写真)やツチクジラもハクジラの仲間です。ハクジラの仲間の中で小型の種を総称してイルカと呼んでいます。


鯨が哺乳類である証拠

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鯨の「潮吹き」とは?

鯨は魚類ではなく哺乳類ですから、水中で呼吸はできません。私たちと同じく肺をもち、息を止めて泳いでいます。陸上の動物と比べて、長く深く潜っていられるための秘密は、肺の大きな換気率と、筋肉中にミオグロビンがたくさん含まれて酸素を蓄える能力が大きいことです。それでも息が苦しくなれば水面に出て大きな呼吸をするのですが、この時の呼気が水蒸気となって霧状に見えるのが鯨の「潮吹き」です。海水を噴出しているのではないのですね。


水中で出産

鯨は哺乳類ですから小さなイルカからシロナガスクジラまで、すべて水中で出産します。産まれた子供はすぐに自分で泳いで呼吸をしなければならないため、新生児の体長は母親の1/3ほどになります。シロナガスクジラの新生児はミンククジラくらいの大きさになる計算です。陸上の動物でも、カバが水中で出産することがありますが、一生を海の中で過ごす哺乳動物は、鯨の他では海牛類(ジュゴンとマナティーの仲間)だけです。


冷たい水中でも体温は一定

周囲の水温が変化すれば体温も変化する魚と異なり、鯨は哺乳類ですから冷たい海でも暖かい海でも体温は一定です。でも水中では空気中よりも熱の伝導率が高いため、陸上動物以上に寒さから体を守る工夫が必要です。鯨は脂皮と呼ばれる厚い皮下脂肪で全身を包んで体を断熱しており、北極海で暮らすホッキョククジラではその厚さは50cmにも達します。脂皮に含まれる脂肪は、体温維持だけではなく、餌では採りきれない水分の補給や、出産や子育てのエネルギー源にもなります。鯨料理に出る「本皮」はこの脂皮をスライスしたものです。なお、同じ海の哺乳類でも、ラッコは皮下脂肪をほとんど持たず緻密な毛皮で冷たい水から体を守り、アシカやアザラシでは毛皮と皮下脂肪の両方を備えています。(写真は調査捕鯨でミンククジラの脂皮厚を測る日本鯨類研究所調査員)


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